玉山主峰へ登頂
2019年5月13日^~15日
令和元年5月15日の午前5時半頃、台湾の最高峰である玉山主峰(3952m)に登頂した。頂上の石碑には英語名で、Mt Jude Main Peakと刻まれている。この年齢で、この体力で、「よくぞ登頂できた」と言う感激と幸せを、かみしめた。思わず、両手を挙げて万歳した。嬉しかった。天候に恵まれたおかげだ。玉山の女神が微笑んでくれた。
昨年の6月、香川日華親善協会の総会で、白井美昭さんが玉山登山に誘ってくれた。前々から一度は登りたいと思っていたので、直ぐに乗った。玉山登山は、1日約100人という入山制限がある。その内、外人枠は約20人。まず入山許可を取るのに苦労する。今年の1月、申し込みが正式に受け入れられた。メンバーは、白井、古川健造、四角整子、川田の4人。その内、私以外の3人は、高松ライオンズクラブの会員だった。
5月13日の午前11時半頃、高松空港を出発し台北へ。桃園空港に、トレッキングガイド(44歳)が迎えに来てくれていた。専用車に乗って阿里山へ向かう。阿里山に近づくと、道の両側に、檳榔売りの小屋が並んでいた。細く長く伸びた檳榔樹が、山全体に植林されている。街中のレストランで鶏料理を食べ、一路、阿里山中にあるホテルへ。暗い中、くねくねと曲がった山道に、車酔いしてしまった。車に酔ったのは初めてなので、最初、何故体調が悪くなったのか分からず不安になった。櫻山大飯店に到着。古いホテルで、トイレが詰まり(白井さんのうんちがでかすぎたのか?)、風呂の水も緑色、しかし、室内は大きくて清潔だった。
翌14日、ホテル近くの小食堂で朝食。またしても、曲がりくねった山道を通って登山口へ。1人のポーターに4人分の荷物25㎏を預け、排雲登山サービスセンターでパスポートチェックを受けた後、サービスセンターの専用車に乗って、2610mの玉山登山口へ向かった。
記念撮影後、午前9時前、いよいよ登山開始。天気晴朗、素晴らしいトレッキング日和。10時頃、モンロー亭と呼ばれている休息亭に到着。近くに、乾式処理のバイオトイレがある。4人とも、まずまず順調な歩行で、12時15分、白木林休息亭(3076m)に到着し、昼食をとる。登山者の食べ残しを求めて、ころころ肥ったリスが動き回っていた。ここの展望台から、初めて玉山主峰が見えた。
12時45分に出発。途中、石楠花が美しく咲いていた。遠くの山並みにも、白く石楠花の群生が見える。玉山は国立公園なので、登山道が完璧に整備されている。こんなに整備された道は、日本やネパールの山には無いだろう。ありがたい。危険な箇所には標識があり、ロープが固定されている。1時50分頃、大しょう壁という巨大な一枚岩で休息し、遅れている3人を待つ。10分ほどで全員が揃い、しばらく休憩した後、出発。ガイドは1人で先先行ってしまう。ひたすら追いかけ、午後3時10分頃、ついに排雲山荘(3402m)に到着した。その後、白井さん、3時半頃には古川さん四角さんも無事に到着。
山荘は改築されたばかりで新しい。展望良し。2階建てで、1室に12名程収容でき2段になっている。シュラフで寝る。同室になったシンガポール人の鼾が半端でなく、寝られない。たまらず、9時すぎに眠剤レンドルミンを飲んだ。
15日朝2時に起床。軽い朝食(台湾式ハンバーガー)を食べ、2時45分、ヘッドライトを付け、四角さん以外の3人とガイドが出発。だんだん急なガレ場となる。しかし、しっかりとロープや鎖で固定されているので登りやすい。気温は5度くらい、思っていたより寒くない。白井さんが「自分のペースで登らせてくれ」とねをあげる。そのまま強行。
5時半頃、ついに玉山主峰に登頂した。感無量。記念撮影した後、下山し、7時半頃には山荘に着いた。二度目の朝食としてヌードルが出た、美味い。
8時35分、排雲山荘を出発し。ひたすら下山。12時15分には、ガイドと私がモンロー亭に先行した。大雨になった。今までの晴天が嘘みたい。約20分後、3人が追いつき、全員集合。昼食をとらずに、そのまま下山することにした。雨(やらずの雨か?)に降られながら、約1時間後、登山口に帰ってきた。
最後は雨になったが、2日間天候に恵まれ、ポーターやガイドのお陰で、4人全員が無事に玉山トレッキング出来たこと、天に感謝するのみだ。70歳代まだまだやれる、自信がついた。
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